ippaの徒然なるままに

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リノベーションマンションって本当に流行ってるの?

Yes!流行ってます!

といっても、購入者にとっての流行りというよりも、まずはデベロッパーが先導している感じがします。

ここで一点重要なことを。リノベーションという言葉自体は造語であり、どういったリフォームを行ったことをリノベーションと呼んでいるか、は会社によりけりなので、その点には注意されたし。「中古マンションを購入する」「設計する」「リフォームする」それぞれを分割して考えた方が、合理的にとらえることが出来ると思います。

 

で、有名な会社としては、「リビタ」であったり、「リノベる」であったりというメディアへの露出が多い、設計をメインとした会社が多いと思います。

しかし、最近ではどんどんマンションデベロッパー各社の進出が進んでいます。

野村(グループ的な意味で)、積水、東急、その他中小の会社も続々とこの分野に進出しています。

 

・なぜリノベーション事業に進出するのか?

理由はいたってシンプルで、用地の仕入れが行き詰っているからです。(主に)

都心では過剰ともいえるマンション供給が進んでいますが、どの会社も小さい土地~大きい土地まで規模の区切りなく事業を展開しているため、資本力がある会社は大きい土地、資本力の小さい会社は小さい土地、といった過去のようなすみわけが出来なくなってきているのです。

その点、リノベーションは既に完成している住居を購入しリフォームし販売するので、そもそも土地の仕入れというステップを外せるのが魅力です。

というか、1戸単位での売買自体は、普通の中古となんら変わらないビジネスですよね。途中に設計料が入ってくるかどうかの違いだけだと思います。

 

・リノベーションって儲かるの?

これは、ものにもよりますね。基本的には中古マンションの売買と変わりがないので、立地や部屋の良し悪しに大きく左右されますし、仕入れの段階で相場より何らかの理由で安く仕入れることが出来れば大きく儲けることも可能だと思います。

(ここでいう何らかとは、競売などを含む、安く買える条件のことです)

 

他に、デベロッパーが入ってきているのは、マンションを一棟丸ごとリフォームし販売することが流行のきざしを見せているからだといえます。

これは、実際儲かっているのか今時点では少し疑問符がついています。というのも、リノベーション後のマンション販売価格がやたら高く設定されていることが多いため、購入者のニーズとマッチしているのか、やや疑問符がつくので、販売時にそれなりにディスカウントしているのではないかと推測しているためです。

 

と、色々と新しい取り組みが増えているリノベーション業界ですが、リノベーションマンションの購入の際には、耐震構造とか、旧耐震でないか、とか、しっかりとチェックして価格とみあっているか考えてから購入することをおすすめします。デザイン等ももちろん重要ですが、しっかりと耐久性を兼ね備えているか?という点は、資産性という意味も含めてもっと重要な要素だと思います。

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